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天然水の基礎知識

ミネラルウォーターの分類

一般的には、製造方法(原水と処理方法)により下記の3つに分類される

品名 原水 処理方法
ナチュラル
ミネラルウォーター
特定水源より採取された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもの ろ過、沈殿および加熱殺菌(中心部水温85度で30分以上)に限る
ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターの原水と同じ ろ過、沈殿、加熱殺菌以外に、次に掲げる処理を 行ったもの(複数の原水の混合、ミネラル分の調整、ばっ気、オゾン殺菌、紫外線殺菌等)
ボトルドウォーター 飲用適の水(純水、蒸留水、河川の表流水、水道水) 処理方法の制限なし

「硬度」について。

一般に、日本の水は軟水、ヨーロッパの水は硬水であるなどと言われるが、この軟水、硬水の尺度となる基準を硬度という。水中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量を、それと同じ働きををする炭酸カルシウムの量に換算したもので、 1リットル中何mgあるかで表される。

硬度=(カルシウム×2.5)+(マグネシウム×4)

通常100未満のものを軟水、100から300位までのものを中硬水、300を超えるものを硬水という。一般に、カルシウムの補給には硬水が望ましいが飲用や炊飯には軟水が適しているとされる。

「ペーハー(ph)」について。

ペーハー値とは、正確には溶液中の水素イオン濃度を表す数値のことであるが、わかりやすくいうと酸性かアルカリ性かを表す目安である。ph7.0を中性とし、それより数値が大きくなるとアルカリ性、小さくなると酸性を示す。

一般に飲用に適するのは弱酸性から弱アルカリ性のものであるが、人間の健康時の血液は常にph7.35からph7.45に保たれいていることから、弱アルカリ性のミネラルウォーターには健康増進効果があるといわれている。

「クラスター」について。

水のクラスターとは、水の分子集団のことである。液体状の水は水分子同士が互いに水素結合やファンデルワーカスなどの弱い力で結合して分子集団を作り、10の12乗分の1秒(1ピコ秒)という短時間で運動(揺らぎ)している、と考えられている。このクラスターが小さいほど細胞組織への浸透率が高いと考えられる。またクラスターを直接計測することは出来ないがO-NMR分光法(O核磁気共鳴分光法)で水のスペクトルを分析することにより間接的に推定されると考えられている。